東京までママチャリで行った話②
2日目 宇都宮~東京(池袋)
《サムライズホステルを目指して》
宇都宮の朝はとても寒かった。
体全体が筋肉痛で疲労があったからかも知れないが、とにかく寒かった。
出発する前に軽くマクドナルドで朝食を済ませ、僕は朝11時にホテルをチェックアウトし、東京(池袋)を目指してチャリを進めた。
この日も1日目に続いて雨だったが、1日目とは比較にならないほどの雨だった。
一応上着(雨避け用)は持ってきていたが、それでは間に合わずすぐに雨がっぱを購入した。
基本的に自分はGoogleのGoogle Mapsを頼りによく旅をしているが、この日に限ってはとてもじゃないが、それを使用できる状況ではなかった。
標識を頼りに自分はとにかく東京に向かった。宇都宮から東京までは約100㌔…1日目に比べれば楽だが、かなりの距離だ。
この日大変だったのはただただ一本道が続くことだ。坂道がある訳でもなく景色が綺麗な場所がある訳でもない。ただただ一本道だ。
なのでこの日は退屈が一番の敵だった。
だが、東京へ近づくにつれ建物が増えていく感覚はとてもワクワクした。何かすごいことを自分は成し遂げるんじゃないかという気がして…
雨に耐え、風に耐え、退屈をしのぎ、自分は遂に東京に入った。既に時刻は夕方の6時を回っていた。この旅の命綱となる自転車だが、チェーンやタイヤの方もかなり限界に近づいていた。
東京は建物が密集し、一言で表すなら迷路のようなところだった。何度も何度も道に迷いなんとか池袋に到着した。この日かかった時間は約8時間、宮城を出発してから約1日半での到着となった。
今回、自分は池袋のカプセルホテルであるサムライズホステルに宿泊した。サムライとアートをテーマに外国人も親しみやすいように作られたホテルである。宿泊価格も大変リーズナブルで旅の疲れを癒すには最高の環境だった。
2日目は宇都宮から東京は池袋までのライドとなったが、やはり東京までチャリで行けたという達成感はこの地点で既に十分に味わえていたと今思う。この日は自分にとって今でも忘れられない日だ。
疲れもあってこの日はすぐに寝てしまった。
また明日もしっかりチャリを漕いで前に進むために、そうイメージしながら目を閉じた。
↑雨で体が冷え寒すぎて死にそうだった時に、入ったコーヒーショップでの1枚。
至って普通の1枚だが、自分にとってはかなり貴重な1枚笑
次回に続く…